11.14.2011

盛岡バスセンター




はじめてバスセンターに行った時のことをよく覚えています。
時間が大分前から止まっているような、時計の針が一瞬にして逆行してしまったかのような頭が麻痺したような感覚、一度も吸うことの無かった昭和の空気への一種の憧れが、瞬間、自分の中ではじけたような衝撃がありました。足を踏み入れた瞬間、ここはなんとしても撮らないといけないと思いました。


夕方の時報とともに流れてくる相撲中継の音声やバスの発着を知らせる独特な訛りのアナウンス、夜行バスの到着を告げる運転手が、どこか違う場所、遠くへ運んでくれるような、そんな気分にさせます。
冬に近づくにつれて、そんなことが唐突に、文脈もなく頭をよぎるようになりました。今年も撮りに行きます。


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